横浜日野公園墓地の米陀石材店

日野公園墓地の米陀石材店がお墓に関することをまとめていきます

お墓における目地(めじ)の役割とは?意味や材質を考える

   

お墓 目地 意味 防水

みなさん、「目地(めじ)」ってご存知ですか?
お墓に限らず建築物では使う言葉ですね。

石やレンガ、タイルなどの接合部のことを指します。

目地 タイル
※当店の床タイル。

これって墓地においては、
どんな役割があると思いますか?

ということで、
お墓における目地(めじ)の役割とは?意味や材質を考える
をお送りします。

いえ、ね、実は施工をしていたら隣の墓地が・・・・

 

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目地の主な役割

メジは、
石と石の間を埋める、
重要な役割を果たしています。

この目地詰めがハンパですと、
水が浸入し、
いつまでも濡れジミが抜けない、
石の劣化に繋がるなど、
色々と弊害が起こってきてしまいます。

石と石との間は狭い(数mm)ですから、
表面張力や毛細管現象で、
どんどんと中に水が入ってしまいますし、
一旦入ってしまうと、
水も抜けにくいものです。

それらを防ぐための役割を行うのが、
【目地】です。

そして、
綺麗に入っている目地は、
景観としても美しいです。

ムラなく入っている目地は、
職人技であり、
お墓の美観を構成する要素のひとつとも言えますね。

 

目地の材質

目地を埋める際に使用されるのは以下の物です。

  • 生セメント(キセメン、セメンに水を加えたもの)
  • モルタル(セメントと砂に水を加えたもの)
  • タイロン(タイル目地用セメント)
  • コーキング材(シーリング材/変性シリコーン剤)
  • コークレスシール(狭くて物理的に目地が出来ない部分などに)

一口に目地と言っても、
様々に種類があることが分かります。

一つずつ見ていきましょう。

 

生セメント目地

【キセ(ゼ)メン】、
と呼ぶことが多いです。

その名の通り、
セメントに水を加えただけの物です。

古いお墓の目地はすべてコレです。
古い墓地ですと、
石塔の据付けも、
セメントをちょっと付けただけで、
目地をセメンで仕上げているだけの物も多く存在しています。

熟練の技によって、
かなり美しい仕上がりにもなりますし、
持ちも良く仕上げることも可能は可能ですが、
どうしてもヒビ割れなどが起きやすいです。

当店では、
カロートの仮止め程度に使うか、
白河石や大谷石などの、
コーキング材が向かない石材にしか使用しません。

 

モルタル目地

こちらは砂が入る分、
粒子が粗くなります。
(セメントの方が粒子は細かい)

仕上がりはザラザラに粒感が残りますので、
お墓に対してモルタル目地仕上げはあまり致しません。

ブロック積みの場合などに使用されますね。

 

タイロン目地

詳しい成分は把握しておりませんが、
セメントに既に砂が混ざっていて、
黒っぽいものです。

水を弾き易い成分などが入っているのかな?

加水をする時も、
水が混ざるまでかなり攪拌が必要です。

元々、

【タイルが使用される場所=トイレやお風呂など水回り】

で使用されることが想定されているものですので、
水には強く、
ひび割れも起こしにくいです。

当店では使っておりませんが、
コーキングでなければ、
コチラの目地がお勧めですね。

 

コーキング目地

建築用語では、
シーリング材などとも呼びますね。

ただし建築用のシーリング材には、
油分が多量に入っておりますので、
御影石に使用すると油染みになってしまいます。

石材用の専用ボンドを使用しなければなりません。

目地は防水目的がメインですが、
コーキング材は強力なので、
目地として使用するだけでも、
多少の強度が出るものと考えることが出来ます。
(もちろん接合部にはボンドをしっかりと接着する必要があります)

時間が経過すると、
段々と劣化はしてしまいますが、
セメント目地に比べ、
経年変化にも強いとされています。

 

コークレスシール

コーキングの代わりに開発されたものです。
狭くてコーキングやその他目地を出来ない時に、
このシールを貼ることによって、
目地部分を充填し、
防水効果を得ることが出来ます。

ただし接着効果などは皆無なので、
しっかりとボンドなどで接合部を接着しないといけません。

 

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目地が下手くそだと起きるリスク

目地の役割については上で書きましたが、
目地が下手くそで、
すいてしまっている状態ですと、
どういった弊害が起きるでしょうか。

考えていきましょう。

石の接着、施工方法別に異なります。

 

モルタル施工の場合

当店では、
一番下の基礎コンとの間以外は、
モルタル施工をしませんが、
(ボンドの方が耐震性は高いので)
モルタル施工をする石材店も多く存在しています。

モルタル施工の場合に、
目地がすいてしまっているとどうなるか。

はい、セメント施工の大敵、
「エフロレッセンス(白華現象)」が発生してしまうんですね。

エフロとは、
セメント施工した部分に、
何らかの原因で水分が侵入してしまうことにより、
セメント内部の成分が白いシミとして垂れ出てきてしまう現象のことを言います。

参考画像

エフロレッセンス 白華現象

画像引用元記事:石の表面がボロボロになる?怖いエフロレッセンスの恐怖!!

すべての原因が目地にはありませんが、
目地施工が下手だと起こってしまう可能性も、
高くなってくる現象ですね。

 

コーキングやエポキシ樹脂製ボンド施工の場合

コーキングを始めとする接着剤は、
水分や紫外線にさらさないことによって、
その耐震性を長く保つことが可能です。

参考記事

墓石の耐震施工に【必須】な【石材用ボンド】について

であるからして、
逆説的には、
水分や紫外線に常にさらされてしまうような状態ですと、
その耐震性は著しく損なわれてしまうということですね。

いくら強力な接着剤を使用しても、
目地がちゃんと埋まっていなければ、
効果も半減してしまうということです。

 

今回、目地をテーマにしたのは・・・・

はい、ということで、今回は、
目地をテーマにした訳ですが、
たまたま当店の施工墓地のお隣が、
既に建墓済みだったんですね。

ちょっと施工の合間に休憩していると、
かなり目に入ってしまったんです。

コレ

目地 下手くそ コーキング

そしてコレ

目地 下手くそ コーキング
コレコレ

目地 下手くそ コーキング

最後にコレ

目地 下手くそ コーキング

・・・・あまりに下手くそ過ぎません?

この墓地、
何年も前に建てられて、
経年劣化でこうなってしまった訳ではないんですよ。

建てられたのは、
平成28年の半ばです。
(月見るの忘れていましたw次行ったらみておこう)

まだ建墓されてから数か月ですよ。

新品の状態で、
目地がこれでは・・・・

うっすらと中から飛び出して見えるのは、
モルタルですかね?

もしモルタル施工であるならば、
エフロ、出てきちゃうんじゃないですかねー?

どこの石屋とは言いませんが、
こんな適当な施工をする石屋も存在するということですね。

ちなみに当店の「展示墓」の目地

お墓 目地 コーキング

隙間なくコーキングを充填しています。

 

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まとめ

たかが目地、されど目地です。

確かにお墓が出来てしまえば、
細かい部分にまで目が行きにくいかもしれません。

ですが、
目がいかない部分まで、
ちゃんと施工するのが普通の石屋であり、
あんな上記したような写真は、
素人かwwwって思えるほどのレベルですねw

まぁあそこまで酷い施工は見たことがなかったので、
ついアップしてしまいましたが、
石材店を決める際には、
ちゃんと施工事例を見せてもらってからの方が、
間違いないかもしれませんね。

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