「お墓の草止めに玉砂利を敷きたい」
「砂利って売っていますか?いくらですか?」
というご質問を頂くことがあります。
昔ながらの墓地には『土間に砂利を敷き詰めた墓地』が多いですよね。
そんな五色砂利を代表とする『玉砂利・化粧砂利』の、
- 砂利を敷いた際の草止めやその他の効果は?
- お値段はいくらくらいするのか?
などなどを考えていきたいと思います。
ということで、
お墓の玉砂利『草止め効果』の程は?値段はいくら?
をお送りします。
Contents
砂利敷きの『効果と意味』
墓地内に砂利を敷くのって、何の意味があると思いますか?
草止め?見栄え?宗教的な意味合い?
私の考えでは、【見栄えの好み】これに尽きるのかな、と思います。
何故なのか色々な側面から見ていきましょう。
砂利敷きは草止めになる?
よく墓地内に砂利を敷くと『草止めになる』という話を聴きます。
アナタも五色砂利などを敷くことによって『草止めになる』と思いますか?
答えはハッキリ、キッパリ、断言します。
『NO』です。
草は生えます。
間違いなく生えます。
土の上に化粧砂利を敷いたところで“絶対に”草は生えてきますよ。
厚みを多くしたところで間違いなく生えてきます。
これは墓地をちょっと周れば誰でも分かることなのに、なんで『草止めになる』と思っている方がいるのか?
ちょっと不思議です。
草ボーボーのお墓、いっぱい砂利が敷いてありますけどね。
では、草を止める為にはどうしたら良いのでしょうか。
※もちろん、ただの土だけよりは防草効果があります。
墓地内の草止め方法
実は『砂利を敷く』でも良いんです。
「さっきと言っていることが違う!」と言われそうですがw
いえいえ、『土の上に砂利を敷く』のではなく、『草止めコンクリの上に砂利を敷く』んです。
というかコンクリを施工したら、それこそ砂利はただの飾りであり『見栄えだけ』なんですけどねw
コンクリを中に施工してあげれば“当分”は生えてきません。
えぇ、コンクリで施工したとしても、『絶対ではない』のです。
砂利の厚みの間から芽が出てきたり、石と土間コンクリとの継ぎ目から芽を出してきたり、雑草の生命力というものは全く侮れません。
では、完璧に草を抑える方法はないのでしょうか。
墓地の草を完璧に抑える方法
完璧に草を抑える為には・・・
墓地内に敷石を張ってしまう『石張り施工』か、もしくはセメントと化粧砂利を混ぜ合わせた『洗い出し施工』が有効です。
まぁ、しかし、これらもやはり永続的ではなく、将来的にはコンクリ施工と同じで、石との継ぎ目から草が生えてしまう可能性はゼロとは言えません。
目地切れを起こして、草が生えてくるような状態になってしまったら補修が必要ですね。
ただ、そこまでに至るのは、5年~10年そこら以上はかかるでしょう。
逆に言えば2-3年は確実に草が生えてきません。
ただ・・・・
この二つの施工法は単純な砂利敷きよりも、どうしても価格が上がってしまいます。
化粧砂利のメンテナンス
砂利敷きの場合、落ち葉の掃除などをしていると気を付けていても、掃き掃除をしていく内に、どうしても砂利は減っていってしまいます。
そうなってくると、後々砂利を追加する必要が出てきます。
もしくは、汚れも目立ってきますので総入れ替えをするか。
『五色砂利を洗う!』という選択肢も無くはないのですが、ハッキリ言って徒労です。
『石張り施工』や『洗い出し施工』でしたら、初期費用こそかかるものの、中長期的なメンテナンス費用は軽減されます。
五色砂利の宗教的意味合い
ハッキリ言うと、ほとんどありません。
だって寺墓地を覗いて御覧なさい。
色々な化粧砂利がありますから(笑)
それに、神道やキリスト教の墓地でも色々な玉砂利が敷かれていますからね。
ただ、上にも書いた通り、“ほとんど”宗教的意味合いはないのですが、少しだけあります。
実は、仏教において【五色】というのは特別な意味合いを持ちます。
『如来の精神や智慧を5つの色で表す』とされているのです。
ですから、「宗教色がゼロか」と問われれば、「宗教色はゼロではない」が答えになる訳です。
だからと言って、仏教信者のお墓が全て五色砂利かと言えば違いますし、なんでしたら、お坊さんやお寺さん自身のお墓だって五色以外の砂利が使われている事もありますけどね。
砂利の値段と購入場所は
砂利はどこで買う?
砂利は専門卸業者が存在しており、石屋は問屋から卸すことが多いです。
しかし、当店では特に問屋さんで仕入れていません。
だって建材屋や、ホームセンターでも売っているんですもの。
近いし。早いし。在庫しなくて良いし。
問屋さんで仕入れると大量に入荷してしまうので、保管スペースが取られてしまうし、袋の方が先に傷んでしまうんですよね。
もちろん、五色砂利以外の特殊な砂利である、『黒那智砂利』や『大磯砂利』などの場合は、ホームセンターでは扱いがないことが多いです。
(ホームセンターによっては売っているかも)
それに今の時代、インターネットでも購入が可能です。
重いですし、通販を利用するのも一つの方法ですね。
砂利の値段は?
ホームセンターで安い五色砂利を選ぶと、300円程度から購入することが可能です。
(輸入物や国産など様々)
しかし勿論、一袋では墓地に敷き詰めるには足りないと思いますので量は必要です。
ちょっと良いものだと1000円くらいするものもありますね。
ただ、砂利って重いですし、DIYするのも良いのですが・・・
運搬などの面も考えると当店などの石材店を利用した方が便利でしょう。
もちろん、砂利代だけでは施工出来ませんが、砂利を買ってきて敷くだけでしたら、そこまで手間代は頂きません。
まとめ
お墓に砂利を使うことを否定はしません。
見栄えは間違いなく良いですからね。
好みによってお使いになるのは良いと思います。
ですが、その場合、草を止める目的であれば、『砂利の下にコンクリートを打つ』事は、必須と言えるでしょう。
あ、あと【防草シート】もオススメ出来ません。
使ったことがあるのですが、なんてことはありません。
草がガンガンに生えてきます・・・・
建設現場用の強~い【防草シート】などでしたら話は別なのかもしれませんが、ホームセンターで売っているようなものだと簡単に草が生えてきてしまいますね。
お墓参りに行くたびにキツ~い草抜き作業が始めるのは大変ですよね。
出来ることならメンテナンスフリーな墓地にしておいた方が、後々楽を出来ることでしょう。